60年前の3月16日、余命いくばくもない戸田先生は、師のもとに集った弟子6千人を前に獅子吼なされた。
「創価学会は、宗教界の王者である!」
『3・16』――それは、「命限り有り惜しむ可からず遂に願う可きは仏国也」(御書955頁)との御聖訓のままに生き抜かれた戸田先生の、『不借身命の精神』を永遠にとどめ、受け継ぎゆく日である。
またこの日は、戸田先生から池田先生に師弟不二の“魂のバトン”が手渡された日であり、弟子が立ち上がる、永遠の「本因の原点」の日である。
本年3月11日、原田会長を中心とする本部執行部は、『3・16』の60周年を記念する『世界青年部総会』なる会合を、創価大学の池田記念講堂と日本全国および世界の1600の会場を中継で結び、開催した。
その結集は「75万の後継の若人が大結集した」と聖教新聞では報道されている。
しかし、同志である青年部の話では、その内実はなんと男女青年部に対し、「仕事を休んででも参加しなさい」と言って強制的に参加させるというものであったという。
現場の青年部員は、ある人は「何をやってるんだ!」と怒りをあらわにし、ある人は「おかしい。でも言っても無駄だし。」と冷めた目で見ていたという。
さらに青年部の人数が少なく、結集目標に届かない地域では、未来部や壮婦の方々も集わせて、結集数にカウントしていたとのことであった。
こうしたやり方がおかしいと感じるのは私だけであろうか。
60周年を荘厳したい気持ちは当然であろう。
しかし、それは青年部一人一人が創価の根幹である「師弟」を深める戦いにならなければならないのは当然である。尊き一人の弟子が師に誓った目標に挑み、自身の人間革命に挑戦していく姿こそ、真に60周年を荘厳する戦いではあるまいか!
“60周年だから大結集で当日を迎えねばならない。”――原田会長を中心とする現本部執行部の、「人間を見失った見栄とエゴ」を感じてならない。
さらには聖教新聞では、「総会までに日本の男女青年部は、6万9000を超える弘教を達成。」「拡大に次ぐ拡大で迎えた大歓喜の世界青年部総会。」と報道している。
しかし、この実態についても、ある同志から、「数を上げないといけないため、すでに入会していて役職もしっかりついている青年部の活動家に対して御本尊の分世帯授与を進めている実態があった」との話も伺っている。
原田会長を中心とする本部執行部は、本当にどうしてしまったのだろうか?
上から強制的に数を押し付けられ、現場の多くの学会員の方々は歓喜を失っているのである。
今、最前線の現場で疲弊の声が上り、学会活動が苦痛となってしまっているその根本原因は、組織だけに目を向ける原田会長を中心とする学会本部執行部にあることは間違いない。
戸田先生はおっしゃった。
「新しき世紀を創るものは、青年の熱と力である。」(『青年訓』)と。
そして池田先生はおっしゃっている。
「青年こそ次代の宝である。青年の成長を、世界が待っている。
青年部の諸君!一切をよろしく頼む!」(2007・8・19)と。
これが、三代の師匠のお心である。
もちろん組織は重要だ。しかし師匠は常に一人の青年に声をかけ、一人の青年に広布を託し、一人の命を大事に語りかけてきたのである。そこに組織の発展があったのだ!
青年は、創価の希望であり、創価の未来そのものである。
ゆえに、青年を利用する組織に、希望も、未来もないことは自明なのである。
いよいよ『中部方面・岐阜座談会』まであと1週間となりました。
今回は青年部の方にご登壇をお願いさせていただき、現状、式次第を以下のように考えています。
今回の座談会では、日々懸命に闘う創価変革の同志を代表して、創価学会の未来を担いゆく関西青年部のAさんにお話しいただきます。
組織の最前線でリーダーを務めるAさんは、学会本部が去年11月に『創価学会会憲』なるものを制定した時、「いよいよ、権力の魔性に食い破られた学会本部がその姿をあらわにした」と確信されたという。
師弟に生き抜くAさんは一弟子として、信念の行動を開始する。
丁寧に幹部の方々と対話を重ねられ、ついに地元の最高幹部である幹部職員と話すこととなった。
Aさんは自分の心に素直に、「原田執行部に権力を集中させる『創価学会会憲』はおかしいと思います。なぜ池田先生の『真の民主主義、会員中心』の教えに反することをするのですか?」と、丁寧に疑問を尋ねていかれる。
しかし、職員幹部は、まともに対話すらできなかった。
「あなたの質問は難癖以外の何物でもない。」
「今後、組織の人間に自分の意見を絶対に言わないように。幹部でありながら執行部批判をしたことを反省しなさい!」と。
創価を思い真剣に伝える誠意のAさんを罵倒したのである。
なんたる勘違い!なんたる傲慢!
さらに学会本部は、本部執行部に声を上げるAさんを疎んじ、私たち3人と繋がっていることも理由の一つとして、本年初頭に『役職解任、会館・会合への出入り禁止、会員との接触一切禁止』の処分を、なんと電話一本で通知したのである。
その処分はAさんの地元組織にも通達がいき、今まで優しかった地区幹部からも仏敵扱いをされ、無視をされるようになった。Aさんは今、組織から完全に村八分にされ続けている。
未来を創りゆく青年を迫害するならば、もはや創価学会の未来はない!
それでもAさんは断じて負けていない。
師匠への感謝と誓願を胸に闘うAさんは、「池田先生の正義を満天下に示す!」と決意して徹底してお題目を上げ抜かれている。
そして現在は、小学校からのご友人の折伏にも取り組まれ、その友人から「Aさんのおかげで人生が180度変わった」と伝えられるなど、師匠の正義を証明しゆく模範の弟子の闘いを起こし、多くの功徳と実証を示され続けている。
今回、登壇のお願いをさせていただくと、「自分で良ければ」と二つ返事で引き受けてくださいました。Aさん本当にありがとうございます。
Aさんは今、決意している。
「三代の師匠が死に物狂いで創られた創価の永遠の発展のために、私も共に闘います!」と。
純粋なAさんの真剣な振る舞いと、いかなる迫害にも屈せぬ不撓不屈の決意に、感動で心が震える。
断固として、共に、創価の明るい未来と希望を創ってまいりたい!
日本はいよいよ末法の様相を呈している。
森友学園に関する決裁文書の改ざん問題が明るみとなり、それをひた隠しにしてきた政府与党の責任問題に発展してきている。
公文書の改ざんは、国民の政治家や官僚に対する信頼を根こそぎにする最大級の不正であるといえる。
それは芋づる式に国土交通省へと波及し、公明党の石井啓一国交相も3月13日に記者会見で説明に追われるという事態になった。
改ざん文書の存在を認識していたにもかかわらず、即座に適切に行動しなかった公明党の石井国交大臣および与党公明党の罪は極めて重いと言わざるを得ない。
そもそも2014年の集団的自衛権の行使容認の閣議決定の時に公明党が声を上げていれば、安倍政権をここまで暴走させることはなかったのである。
“ブレーキ役”を装い、一度もブレーキになったことがない公明党。
結局、都合よく自民という最大権力に迎合しているだけで、結果、自民党の悪を増長させてきたのは公明党と創価学会本部なのである。
「『おかしい』と思ったら、どんな人間に対しても、厳然と言っていくのである。おとなしくする必要はない。言わないのは臆病であり、場合によっては、悪につながってしまうからだ。」(名誉会長指導)
私は何度でも言いたい!
悪を容認する組織に発展はない!
さあ、創価変革のために闘う池田門下の同志の皆さん!
共に、正常な創価を、そして師匠が指揮を執ってくださっていた頃のあの温かな創価を取り戻すために、今こそ己自身が勇敢なる行動を起こしてまいろうではありませんか!
一人で悶々とするのではなく、自らが果敢に行動に移し、お題目をあげ抜き、同志と会って語り合い、いよいよ創価変革のための善の連帯を創って参りたい!
断じて、共に、師匠池田先生の正義を満天下に示して参りたい!
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