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  • 執筆者の写真創䟡孊䌚元職員名

第 䞀床も話を聞かない原田䌚長の察応ず孊䌚本郚の実態

「人生ずは、限りある呜の時間ずの闘争である。䜿呜を果たさずしお、人生の䟡倀はない。志を぀らぬかずしおは、いかに自分を正圓化しようが、あずに残るのは空しさず悔恚である。」名誉䌚長指導


「䜕が確実ずいっお、『死』ほど確実なものはない。だから、今、ただちに、䞉䞖氞遠にわたる『心の財』を積むこずです。その䞀番倧事なこずを『あず回し』にし、『先送り』しお生きおいる人が人類の倧半なのです。」名誉䌚長指導


呜の時間には限りがある

誰人も死ぬこずからは逃れられない


正矩の䜿呜を果たし抜いた人生なのか

志を貫かず、空しさず悔恚を残す人生なのか


いかなる人生を生きるかは

己次第である


死は 平等にすべおを明らかにし

正邪を明確にする

死は 生に光を䞎え

勇気ず臆病をう぀し出す


死の前では 

他人は誀魔化せおも 己は誀魔化せない

己は誀魔化せおも 劙法だけは絶察に誀魔化せない


ゆえに君よ

生きるずは 

ひずたび立おた我が志を

貫けるかどうかずいう 

己ずの闘争なのだ

間断なき己ずの闘争なのだ


 平成幎月、小平、滝川、茚城氏はすでに地方に異動ずなり、䞀人孊䌚本郚に残った野口は、䜕ずしおも原田䌚長に䞀床話を聞いお頂き、再監査をお願いしようず決意する。

 平成幎月の本郚指導監査委員䌚以降、これたで原田䌚長には床に枡り手玙を曞いおきた。しかし、話を聞いお䞋さるこずはなかった。


■ これたでの原田䌚長の察応


 はじめお原田䌚長宛おに手玙を曞いたのは、本郚指導監査委員䌚の結論が出されおから玄か月埌の平成幎月日である。

 本郚指導監査委員䌚の面談では“誓玄しなければ陀名もある”ず脅され、職員の䞍正を隠し䌚員を犠牲にする誓玄曞の提出を迫られおいた。

 職堎からは「誓玄曞を曞かなければ蟞衚をもっおこい」ず蟞職を迫られ、地元組織の職員である犏井総県長からは、“監査委員䌚はそういう堎所なんだ。ずにかく誓玄すれば終わるんだ”ずの理䞍尜な説埗を繰り返されおいた。

 しかし、諊める蚳にはいかなかった。䞀床で良いから原田䌚長に話を聞いお頂き、そしお䜕ずか再監査をお願いしたい。その思いを手玙に綎り、職員である犏井総県長経由で、原田䌚長にお枡ししたのである。

 その日埌、監査委員によっお䌚長からの返答が䌝えられた。

 「再監査の必芁は無いず刀断したした。」ず。


 そしお月日、名誉䌚長が䞍参加の職員党䜓䌚議で原田䌚長は、「最近、若手職員のなかで、組織の䞭心者の指導を聞かず、職堎の䞊叞の忠告も聞かない者がいたす。」ず発蚀する。暗に誓玄しない私たちを非難する。

 その日埌の月日、本郚人事委員䌚は、誓玄しない私たちに察し、地域組織での掻動の謹慎凊分を䞋す。理由は、「経緯はどうあれ孊䌚本郚の提瀺した誓玄曞を曞かなかった」であった。

 「誓玄しないこず自䜓が問題」。もはや、誓玄曞の内容の圓䞍圓は関係なくなった。問題はすり替えられおしたい、地元組織では誓玄しない䌚員たちが問題を起こしたかのような偏芋が広がっおいった。


 䜕ずか原田䌚長に真実を理解しおもらいたい。䜕よりも盎接話を聞いお頂きたい。そしお、䜕ずかもう䞀床監査をしお頂きたい。圹職の高さで話の信甚性を刀断するのではなく、公平厳正に刀断しおもらいたい。

 原田䌚長からは、再監査の芁望には応じないずの返答をすでにもらっおいる。しかし、もう䞀方で、月日の職員党䜓䌚議の䞭で䌚長は以䞋のように発蚀する。

 「誰もが䜕でも気兌ねなく意芋する、意芋できるこずは倧事です。私にも䜕なりず自由に蚀っおいただきたいず、心から思いたす。」ず。

 この蚀葉を聞いた時、䌚長は珟堎で掻動する若手職員の意芋を汲み䞊げようずされおいるのだず感じた。

 原田䌚長が再監査を断られたのには䜕らかの誀解があるのではないか。その誀解を解くためには、自分が䜕を䌝えたいのかをもっず具䜓的に曞く必芁があったのではないか。もう䞀床手玙を曞いおお枡ししよう。


 通目の手玙には、本郚指導監査委員䌚の監査の進め方や結論、誓玄曞の内容に察し、自分たちがおかしいず感じおいるこずを詳现に曞面にたずめた。そしお、䌚長が「間違っおいる」ず思われたこずがあれば率盎に、その理由を聞かせお頂き、自身の人間革呜に挑んでいく決意を綎ったのである。䞀床でいいので話を聞いお頂きたいず。


 平成幎月日の昌䌑み、孊䌚本郚前の通りで小平は原田䌚長に声を掛ける。緊匵で声を震わせながら、「このたびは組織の問題で様々ご迷惑をおかけし申し蚳ございたせん。」、「䞀床䌚長に盎接、お話を聞いおいただきたいずの思いで、お手玙ず曞面を䜜っお参りたした。よろしくお願いいたしたす。」ず、床目の手玙を差し出す。

 䌚長は、「了解、わかりたした」ず手玙を受け取っおくれた。

 本圓に嬉しかった。手玙を読んで頂ければ、真実が䌝わるず思った。


 必死に祈りながら䌚長からの返答を埅った。しかしヶ月埅っおも䜕の連絡もなかった。

 䌚長が倚忙を極めおいるこずはもちろん分かっおいる。

 しかし、地元の組織では䞍圓な監査の結論を経お、謹慎凊分の状態に眮かれおいる䌚員たちがいる。䜕ずか、䞀刻も早く、䌚長に話を聞いお頂きたい。

 もう䞀床手玙を曞くかどうか悩んだ。通目の手玙に察し返答が無い䞭で、通目の手玙は厚かたしいのではないかずも思った。

 しかし、䌚員たちに察する仕打ちを理解しお頂くこずがどこたでも最優先であるず思った時、諊める蚳にはいかなかった。もう䞀床、原田䌚長に手玙を曞くこずを決意する。

 通目の手玙には、

 「もずより、誓玄したくないなどずいう思いは毛頭ありたせん。間違った行いがあれば、誠意をもっお謝眪したいず心から思っおおりたす。ただ、職員が組織の立堎を䜿っお倚くの䌚員さんを傷぀けおしたった出来事に぀いお、十分に話を聞いお頂けないたた刀断がなされおしたったのです。『真実なんお分かるものじゃない』ず話されるその刀断に、どうしおも誓玄、すなわち生涯、誓い玄するこずができないのです。どこたでも誠実に生きおいきたいのです。」

ず曞き綎る。

 平成幎月日の昌䌑み、滝川ず茚城氏は通目の手玙を携え、原田䌚長に枡しに行く。普段、䌚長に接するこずはほずんどない。声を掛けるのも緊匵する。

 滝川は、孊䌚本郚前の通りで原田䌚長に声をかける。

 そしお手玙を差し出し、粟䞀杯、「お時間を少しでも構わないので、䞀床お話を聞いお頂けないでしょうか。」ず䌝えたのである。

 原田䌚長は立ち止たらない。歩きながら手玙を受け取り、そしおこう蚀った。

 「こんなこずばかりやっおないで、先茩の蚀うこずを聞きなさい。」ず。

 そしお足早に去っおいった。

 滝川は、その䌚長の埌ろ姿に向かっお、勇気を振り絞り「宜しくお願いしたす」ずお䌝えし、頭を䞋げた。


 苊蚀は呈されたが、手玙はしっかり受け取っお䞋さった。

 家に垰るずすぐに題目をあげる日々が続く。䜕ずか、䜕ずか原田䌚長に真実を知っお頂きたい。短時間でもいい。䞀床、話を聞いお頂き、誀解があるならば解かなければならない。

 しかしその日埌の月日、神奈川文化䌚通で私たちが謹慎凊分の期間延長を蚀い枡される際、神奈川執行郚は私たちが䌚長に枡した手玙を提瀺し、その内容に぀いお咎めおきたのである。

 私たちが原田䌚長に手枡したその手玙は神奈川幹郚に回っおいたのである。

 䌚長からの無蚀の返答であった。

 こんなこずがあっおいいのか。本圓に苊しかった。

 䌚長が蚀っおいた、「私にも䜕なりず自由に蚀っおいただきたいず、心から思いたす。」ずの蚀葉を思い返し、悔しさに䜓が震えた。


■ 野口、滝川が原田䌚長ぞ面談のお願いに行く


 平成幎月、私たちが原田䌚長に枡した手玙が神奈川幹郚に回っおいた出来事平成幎月日からすでに䞀幎半が経っおいた。

 この間、誓玄できなかった䌚員名は圹職解任ずなり、謹慎の身ではなくなった。しかし、それぞれ地元組織でレッテルを貌られ、䌚合の連絡はなくなる等、䞍圓な扱いを受け続けおいた。

 京郜氏は、監査の誓玄曞においお「組織内組織」グルヌプの䞭心者であるずされ、地域組織では「䌚長に匓をひいた」人間であるずしお反逆者扱いされおいた。そしお、䌚合の連絡はなくなっおいた。

 兵庫氏は、地域の孊䌚員から「地元の地区では䞊の幹郚から、『圌ら兵庫たちのこずを励たしおはいけない、人材育成しおはいけない、できれば声をかけおもいけない』ず蚀われおいる」ず驚くべきこずを䌝えられおいた。そしお、䌚合の堎で発蚀させおはならないず培底されおいた。

 朚本秀信氏は、未来郚の担圓や聖教新聞の代配、公明党員など積極的に掻動に取り組んでいた。しかし解任埌、所属男子郚の郚長から、「本郚長ず䞀緒であれば䌚合に参加しおもよい」ず䌝えられ、男子郚からの連絡は無くなった。

 島根氏は、職員の和歌山総県孊生郚長が䌚合の堎で卒業しおいった先茩幹郚等を誹謗䞭傷する行為に察し、最初に声を䞊げた䌚員である。しかし、その埌、自分が折䌏した友人から、「島根の話は半分聞いおおけばいいず先茩から蚀われた」ず䌝えられ、無芖をされるようになり、その無芖は地元の男子郚組織にも広がっおいた。


 こうした問題を䜕ずか解決するために、考えられ埗る然るべき方々に話を聞いお頂きたいずお願いしおきた。しかし、どなたも話を聞くこずはなかった。

 その䞭で最高幹郚の方々は皆、口を揃えお「䌚長が責任者なんだから䌚長のずころに行きなさい」「䜕床でも行きなさい」「䌚長に蚀いなさい」ず繰り返すのである。


 野口は䞀人本郚に残った意味を考え、悩み葛藀しおいた。原田䌚長はこれたで床も自分たちの手玙を受け取りながら、話を聞くこずを断っおいる。この期に及んで自分の話を聞いおくれる可胜性は䜎いのではないか。

 原田䌚長にもう䞀床話を聞いお頂くこずをお願いするこずが本圓に䞀番良い遞択なのか。それよりも、䌚長の理解を埗るためには、たずは仕事で信頌を埗おいくべきではないか。いや、それはただ逃げおいる。必死に題目をあげた。


 その頃、本郚を離れおも九州や神奈川、広島で孀軍奮闘する同志は、日々、職堎の信頌を勝ち取る地道な戊いをメヌルで䌝えおくれおいた。

 本郚の食堂に䞀人で座る野口は、䌚長の埌ろ姿を芋るず、これたで感じたこずのない恐怖を感じた。今たで共に題目をあげ、共に励たし合える同志の存圚の倧きさを、あらためお実感したのである。

 今、自分が、ここで䞀人立たなければ、䞍圓な扱いに苊しむ䌚員たちの無実を蚌明するこずは絶察に出来ない。臆病で䞍甲斐ない自分を絶察に乗り越えたい。

 たった䞀床、たった䞀床でいい、原田䌚長に䌚員たちが䞍圓に扱われおいる実態を聞いおほしい。

 原田䌚長に、偏頗な監査の結論により、玔粋に地域組織で戊っおきた䌚員たちが反逆者扱いされおいる実態を知っおもらいたいず心から思った。䞀床も話を聞いおもらえない䞭で、原田䌚長に刀断されるこずは、本圓に苊しい。

 䌚長に誀解があるならば、真実をお䌝えし、その誀解を解きたい。そしお、孊䌚本郚の結論が、職員の䞍正を隠し、䌚員を犠牲にしおいる䞍正であるこずを、勇気を出しお䌝えなければならない。本郚にいる意味を果たすんだ


 野口は原田䌚長に手玙を曞くこずを決意する。本郚の䞍正を隠す実態、そしお話を䞀床も聞いおもらえない本郚執行郚の実態を手玙に曞いたのである。


 平成幎月日、緊匵で眠れぬたた朝を迎えた野口は、就業時間前、手曞きした手玙を携え、䞀人事務所内の原田䌚長の垭を蚪ねた。

 足の震えをこらえながら䌚長の前に立ち、「䌚長にどうしおもお䌝えしたい事があり、手玙をお枡ししにきたした。お願いしたす。」ず手玙を差し出した。

 するず原田䌚長は、衚情を厳しく倉えた。

 「あなたのしおきた事を振り返りなさい今日は受け取りたせん」ず。

 そのたた野口に背を向ける。

 野口は、「䌚長、お願いしたす。」ず呌びかける。

 しかし、䌚長は䞀切振り向かない。

 こちらを向かない䌚長に野口は立ち尜くす。結局、手玙は受け取っおもらえず、その堎をあずにせざるを埗なかった。


 原田䌚長が蚀う、「あなたのしおきた事を振り返りなさい」ずは、どの堎面の、どの行為を指しおいるのかが分からなかった。

 本郚指導監査委員䌚が取り䞊げた問題は、本郚職員による䞍正人事から始たる䞀連の問題であり、玄幎にも枡る出来事である。それを単に、「振り返りなさい」ずだけ蚀う䌚長の察応に、理解ができなかった。

 しかし、自分は原田䌚長を前にしお、その堎ですぐに“どの行為を指しおいるのでしょうか”ずは聞き返すこずができなかった。その臆病さが情けない。

 垰宅埌、必死に題目をあげた。あげればあげるほど、このたたでは終わっおはいけないず思えた。

 䌚長にお䌝えしたいこずも、䌚長から聞きたいこずも、䜕䞀぀できおいないではないか。このたた終わりにしおは本郚にいられる意味がない。

 やはり、もう䞀床行き、たずは手玙を受け取っおもらわなければ䜕も進たない。野口はもう䞀床行くこずを決意するのである。


 週が明けた月日の昌䌑み、野口は再び手玙を持っお原田䌚長の垭ぞず向かった。胞䞭で題目をあげながら前に進んでいく。

 䌚長の垭で挚拶する。

 「䌚長すいたせん、今お時間よろしいでしょうか」

 その瞬間、原田䌚長の顔぀きが倉わった

 「反省の曞面ずかはあるのかどうなんだ」ず突然声を荒げたのである。

 野口は逃げない。

 野口、「そのようなものはありたせん。」

 䌚長、「じゃあダメだ垰りなさい」

 野口は、手に持っおいた䌚長宛の手玙を差し出しながら、

 「岩手さんから䌚長の所に行きなさいず蚀われ・・・」ず甚件を䌝えようずする。

 䌚長はその蚀葉をかき消すかのように、

 「岩手君は関係ない君の根本の信心の問題だ枝葉末節は関係ない」

 野口は䞀歩も匕かない、

 「あの監査は間違っおいるず思いたす。」

 䌚長はフロアヌ䞭に響く怒鳎り声をあげた。

 「監査の話をしおいるのではない君の今日たでの男子郚ずしおの事を蚀っおいるんだ反省の曞面が無いなら垰りなさい終わりだよ垰りなさい」。

 野口は、原田䌚長が䜕に぀いお「反省」を求めおいるのか本圓に分からなかった。ここで匕き䞋がればたた埌悔する。本郚にいる意味も、垫ぞの誓いも、職員ずしおの䜿呜も自らが捚おるこずになる。自分はどうなっおも良い、䜿呜を、職員ずしおの䜿呜を果たすんだ。

 野口、「䌚長、どこがいけないのか話をしおいただきたいのですが。」

 䌚長、「曞いお持っお来ないならダメだ」

 野口、「手玙は受け取っおいただけないのでしょうか」

 䌚長、「反省がないならダメだ垰りなさい終わりだよ」

 気が付くず、野口の埌ろには䌚長秘曞宀の幹郚職員人が詰め寄っおいた。事務所フロアヌの人近い職員は、原田䌚長の倧声に驚き、皆、やり取りに泚目しおいた。野口は詰め寄っおいた幹郚職員人を芋぀め、その堎をあずにせざるを埗なかった。


 悔しさず怒りが蟌み䞊げた。

 なぜ手玙すら受け取っおもらえないのか。反省する点があるならば教えお頂いおも良いのではないか。しかし、反省文が無ければ質問すらできないず蚀われる。どうしおも理解するこずができない。

 䜕床も䜕床も監査委員䌚から出された誓玄曞を振り返る。しかし、どう考えおも、本郚職員の䞍正を隠し、無実の䌚員に反逆のレッテルを貌った誓玄曞が正しいずは思えない。垫に誓っおこの誓玄曞に誓玄するこずは絶察に間違っおいる。己に負けおはならない。

 おかしい事を「おかしい」ず声を䞊げないこずこそが、匟子ずしお絶察にあっおはならい。䜕もせずに黙っおいるこずは、䞍正を認めるこずず同じである。必死に祈った。どうすれば良いのか。どうすれば䌚長ず話すこずができるのか。

 祈り続け、野口はこう決意する。

 「もう䞀床䌚長に手玙を枡しに行くんだ」


 平成幎月日、野口は昌䌑みに原田䌚長の垭を蚪ねる。

 自然ず足の震えはなかった。

 野口、「原田䌚長、か月前にお蚪ねしたした事で来たした。」

 䌚長はすぐさた野口を指さし怒鳎り声を䞊げる。

 「反省が無いならダメだず蚀っただろ垰りなさい」、「反省文を曞きなさい話はそれからだ反省文はあるのか」

 さらに、「倚くの先茩、孊䌚に迷惑をかけおいるんだ反省しおいるのかどうなんだえ蚀っおみなさい反省しおいるのか」ず、

 野口は匕かない。「䜕を反省すればいいのいか分からないので、盎接話を聞いお頂きたいのです。」

 䌚長、「そんなこずも分からないのか自分で考えなさい」、「終わりだよ垰りなさいもっず題目あげなさい」

 もはや問答無甚の察応だった。䌚長の姿はもはや話せる状態になかった。野口はその堎をあずにした。


 原田䌚長から、「迷惑をかけおいる」ず蚀われるこずが苊しかった。もし、原田䌚長が、䞀床でも話を聞いおくれおいたのであれば、倚くの先茩職員に面談を求めるこずもなかった。

 原田䌚長の話に筋が通っおいるずはどうしおも思えなかった。これだけお願いしおもなぜ話を聞いお䞋さろうずしないのか。悔しさが蟌み䞊げ、涙がでおきた。

でも、絶察に自分に負けない、そう決めたはずだ、垫に誓ったはずだ。これは、自らの信仰ず垫匟が詊された詊緎なんだ。

 本郚にくすぶる、問題を根本解決しない「事なかれ䞻矩」の思想ず絶察に戊う


 その日の倜、野口から原田䌚長ずのやり取りを聞いた滝川は、居おも立っおもいられなかった。

 なぜ、原田䌚長は䞀床も話を聞かず、手玙を受け取るこずさえしないのか。この手玙は、䌚員たちが䞍圓な扱いを受け続けおいる実態を䌚長に䌝える、已むに已たれぬ声を綎った手玙である。

 滝川は思った。䌚員が䞍圓に扱われる理由は、「䌚長の指導に埓わないから」ずいうものである。これを傍芳すれば、䌚員のおかげで存圚する、職員ずしおの意味を自ら倱うこずになる。自分ずしおも、原田䌚長に話を䞀床でいいから聞いおもらうお願いをしたい。自分の目ず耳で原田䌚長の返答を確認しなければならない。


 平成幎月日、滝川は䌑暇を䜿い、孊䌚本郚に向かう。野口から手玙を受け取るず、昌䌑み、原田䌚長の垭に行く。

 䌚長は青幎郚最高幹郚ず懇談䞭であった。話が終わったため、滝川は䌚長の前に進み出る。

 そしお、「䌚長、お手玙を」ず手玙を差し出したのである。

 䌚長は自然に手玙を受け取り、無蚀のたた顔を䞊げ滝川を芋た。

 そしお、今床は封筒の裏の差出人に芖線を萜ずした。

 するず、次の瞬間、顔぀きが倉わり、受け取った手玙を机の䞊に叩き぀けたのである。

 そしお、倧声を匵り䞊げた。

 「反省しろ反省文は持っおきたのか」

 広い事務所フロアヌの䞭は、翌日本郚幹郚䌚が開催されるため、党囜から䞊京した壮幎、婊人、男女青幎郚の幹郚たちでごった返しおいた。皆の芖線は突然怒鳎り声を䞊げる原田䌚長に集たった。

 すぐに滝川は静岡党囜男子郚長ず千葉党囜牙城䌚委員長たちに取り囲たれ、事務所フロアヌから連れ出された。


 滝川は、原田䌚長の問答無甚の察応を䜓感し、これ以䞊お願いしおも話を聞いお頂ける可胜性は䜎いのではないかず感じた。必死に祈り考え続けた。

 原田䌚長は手玙を手枡しただけで、怒鳎り始めおしたう。この状況でもう䞀床䌚長に手玙を届けに行っおも、怒鳎られ远い出されお終わるだけではないか。䌚長を蚪ねるこずで、䌚長の自分に察する印象をさらに悪くさせ、さらに芁らぬ誀解を䞎えおしたうのであれば、それは本意ではない。

 「これ以䞊はやめた方が良い。」そんな思いが、頭をよぎった。

 しかし祈れば祈るほど、自分はこの「孊䌚本郚の䞍正」ずいう問題を芋お知っおしたった。䌚長に䌝えるこずが出来るのは䜓隓した自分しかいない。そしお、珟に䌚員たちが苊しんでいる。この問題を芋過ごし、垫匠の前に胞を匵っお立おる自分なのか。自分が知っおしたった本郚の問題を䞀日でも先送りにするこずは、自分の呜を誀魔化し、自分で自分を裏切っおいるこずず同じではないのか。それは断じお、生きおいるずは蚀えない

 自分が垫匟に生きるこずが出来ないのであれば、生きながらの死である。それは間違っおいる。

 ならば、原田䌚長を信じ抜き、正しいず信じるこずをやり続けるしかない。もう䞀床だ、もう䞀床だ。もう䞀床行くんだ。

 原田䌚長のもずぞ。


 平成幎月日、仕事を終えた滝川は、祈り勇気を湧き立たせ、孊䌚本郚に向かったのである。

 原田䌚長の垭に行くず、䌚長は「䜕」ず芖線を向けた。

 滝川が、「お手玙を」ず蚀い終わらないうちに、

 原田䌚長は、「受け取らないっお蚀っおるでしょ反省しおないでしょダメ垰りなさい垰りなさい」ず远い返そうずする。

 滝川、「䜕を反省すれば宜しいのでしょうか。本圓に本圓に教えお頂きたいのです。」

 䌚長、「今たでいろいろ指導されおきただろ自分の胞に聞いおみろ」、「垰りなさい垰りなさい垰りなさい」。

 怒声が䜕床もフロアヌに響き枡る。

 さらにその瞬間、滝川は原田䌚長秘曞にその堎で矜亀い絞めにされる。

 滝川は、䌚長秘曞に抱えられ匕きずり出されながらも、䌚長に向かっお必死に叫んだ。

「䌚長䌚長䌚長最埌に、最埌に䞀぀だけお䌺いさせお䞋さい池田先生は、先生は、このような話を聞こうずしない䌚長の振る舞いを正しいず仰るず思われたすか」

匕きずられ、必死に声を投げかけた滝川に察し、原田䌚長は叫んだ。

 「圓然だ」


 䌚長は「圓然だ」ず叫んだ。なぜ「圓然だ」ず蚀えるのか。ただ話を聞いお欲しいず懇願する䞀職員の話を䜕も聞かず、怒鳎り散らし、力ずくで排陀する。この原田䌚長の振る舞いは、察話を根幹ずする創䟡の䌚長ずしおおかしいず感じおならなかった。そしお垫匠が原田䌚長の振る舞いを芋たならば、絶察にお叱りになるず思えおならなかった。

 この原田䌚長の問答無甚の振る舞いによっお、孊䌚本郚の䞭での察話が無くなり、暩嚁䞻矩、官僚䞻矩ぞず堕しおいく実態を芋る思いがした。


「たこずの察話には、同苊があり、和気があり、共感がある。察話を忘れた指導者は、暩嚁䞻矩、官僚䞻矩ぞず堕しおいくこずを知らねばならない。」名誉䌚長指導


 この硬盎化した孊䌚本郚を察話によっお断じお倉革しおいかなければならない。䞍圓な扱いをされおいる䌚員の問題を解決するためには、最終決定を䞋した原田䌚長ず察話をしなければならない。


 そしお、こうした孊䌚本郚の䜓質を感じた時、党囜には職員によっお苊しめられおいる䌚員はただただいるのではないかず思えた。我々が出䌚った問題は、そのほんの䞀郚分に過ぎないのではないか。

 原田䌚長ずの察話を諊めるこずはできない。垫ぞの誓いを守らぬ本郚になれば、それは職員である己が垫匠ぞの誓いを砎ったこずになる。それだけはあっおはならない。我が呜を倱っおも垫ぞの誓いだけは守らねばならない。滝川は、深く決意を固めるのである。

最新蚘事

すべお衚瀺

第 本郚職員である青幎郚最高幹郚の䞍正を隠した「孊䌚本郚の問題」以前

「幹郚のための孊䌚ではない。䌚員のための孊䌚である。断じお孊䌚員を苊したせおはいけない。そのためにも、おかしな幹郚がいれば、皆で声をあげおいくのである。『孊䌚の指導ず違うではないか』『垫匠の蚀っおいるこずに反しおいるではないか』ず。 そうやっお皆が匷く叱咀・激励しお、立掟な指導者を぀くっおいけばいいのだ。」名誉䌚長指導 「孊䌚をよくするためには、どんなこずでも、勇気をもっお䞊に蚀い切っおい

第 察話なき孊䌚本郚の実態

「“察話”“蚀論”の停滞、それは『広垃』の停滞に぀ながる。『正矩』は『正矩』、『真実』は『真実』ず、どこたでも叫びきっおいくこずである。 沈黙する必芁はない。恐れる必芁もない。―その匷き䞀念ず行動の倧颚に、立ちこめた暗雲もい぀しか晎れ、勝利の倪陜が茝く。そしお盞手の察応がどうであれ、たた䞀時の状況がどうであれ、正矩を叫びきったずいう事実は、厳然ず歎史に残る。」名誉䌚長指導 垫は叫ばれた 「察話

第 池田名誉䌚長の埡子息からも手玙が届かない実態

「私は、今も、胞䞭の戞田先生ず察話をしながら、䞖界広垃ぞの指揮を執っおいる。皆様も、この『垫匟の倧道』をたっすぐに進み抜いおいただきたい。断じお勝利の人生を食っおいただきたい。『君よ、生涯、わが誓いに生き抜け』」名誉䌚長指導 『垫匟の倧道』を生き抜くために 匟子は垫ず胞䞭で察話をしおいる。 苊悩うずたく人間䞖界にあっお 匟子は垞に胞䞭におられる垫ず察話をしながら 戊い抜いおきたのだ。 ならば

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