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  • 執筆者の写真創価学会元職員3名

第3 誓約しない職員に対する学会本部の動き(H20.12~H21.12)

「常に人間は、人びとの幸福のために、平和のために、勇気の叫びをあげていくべきだ。英知の言葉を発していくべきだ。ともあれ、行動だ。生きるとは戦うということなのだ。」(名誉会長指導)


 決して完璧な人間などいない。

 不完全であるがゆえに、信仰がある。

 不完全であるがゆえに、戦いがある。

 不完全だからこそ、師匠がおられる。

 不完全だからこそ、人生の価値がうまれる。


 組織もまた同じである。

 未完成なるがゆえに、創価三代の不撓不屈の戦いがあった。

 未完成なればこそ発展があったのだ。


 ならば、君よ!

 愚痴を排し!批判を排し!

 未完成を完成へと変革しゆく戦いを起こすべきだ!

 正義と信じる行動を君が起こすべきだ!

 弟子が戦い続ける限り

 創価こそ正義だ!!

 弟子が戦い続ける限り

 未完成こそ完成なのだ!


 ゆえに

 君よ!

 君の中に創価があり。

 君こそが創価学会である。

 君の変革こそが、創価の発展であることを

 片時も忘れてはならない!


 地域組織の問題でありながら、職場での職務審査が始まる。何としても誓約させようとする本部の姿勢を感じた。

 職員規律委員会から要求された陳述書の提出。

 おかしいものはおかしい。覚悟は決まっていた。とにかく誠実を尽くし、自分が正しいと思うことは全て伝えようと誓った。1か月間、全魂込めて陳述書の作成に向き合う。

 決して、自分が全て正しいと考えている訳ではない。いや、むしろ、欠点だらけの自分である。失敗だらけの自分である。

 ゆえに、自分に至らない点が無かったと言うつもりは全くない。

 しかし、自分に至らない点があれば尚更のこと、それを改善していくためにも、具体的に何が問題であったのかを知る必要がある。

 そうでなければ、自分の行為を具体的に振り返ることも、真摯な反省をすることも不可能だ。

 しかし、本部指導監査委員会の審査では、相手方とされた職員幹部たちが私の何を問題として訴え、どのような主張をしているのか、その肝心な内容が伏せられていた。監査から出された書面は何一つ無く、何が認定され、何が否認されたのか、一切不明であった。


 その上、本部指導監査委員会の結論は、誓約書にサインをするというやり方で当事者双方に反省を迫り、喧嘩両成敗で終わらせるという内容であった。

 会員を傷つけた職員幹部には“誓約という形だけの反省”を促し、傷つけられた会員には不条理な反省を迫り、双方の誓約によって問題を終わらせる。

 そして、その誓約書には、この問題には二度と触れるなと。


 一番傷つけられた人間、それは幹部との繋がりを持つ本部職員ではない。何の繋がりも持たない会員である。

 監査の結論は、職員幹部にとっては免罪符であり、会員にとっては“泣き寝入りしろ”との通告である。会員第一の創価の中で絶対に許される判断ではない。


 現に、反省し謝罪したとされた静岡男子部長は、その後、私たちの所属する地域組織で、「じきに正邪がはっきりする」「彼らも強がっているだけで、根は弱い。もうすぐ泣きを入れて詫びてくる」と、私たちへの批判を繰り返した。本部指導監査委員会の裁定は、何の問題の解決にもなっていなかった。


 精査された内容が全く見えない監査。監査委員が提示したことにただ黙って頷いてさえいれば終わる監査。

 我々が職員の世界で感じていた点も全く同じだった。上の言うことに従ってさえいれば、どんなに重大な問題を起こしても、伏せられ終えられる。そして守られる。

 反対に、従わなければ、たとえ正論であっても端に追いやられ、排除される。結果的に、上(幹部)の言うことに対して意見すること自体が、問題とされる。

 しかし、正しいものは正しく、間違っているものは間違っている!


 自分の思いと考えを素直に書き出し、職員規律委員会に提出した。どのような処分が下されても悔いはないと思えた。


 平成21年4月15日、職員規律委員会での審査の結果が通知される。

 「職員として問題なし」

 不思議と本部指導監査委員会の判断と相反するものとなったのである。

 「よからんは不思議わるからんは一定とをもへ」我々は心から喜んだ。


■ 池田名誉会長に報告が届かない学会本部の実態


 「職員として問題なし」との結論が職員規律委員会から出された半年後、突然、最高幹部からの批判が始まる。

 平成21年10月29日、青年部職員の会合に青森副会長が出席。

 そこで「君たち職員の中に本部の決定に不満を持ち、声をあげている者がいる。学会指導をいまだに受け入れない者がいる。これは由々しき事態だ。」と発言。暗に私たちを非難するものだった。

 一刻も早く誤解を解かなければならない。足が震えながらも青森副会長に会いにいった。「一度話を聞いて頂けないでしょうか」と。

 すると「私が会うのはダメに決まっているじゃないか。」「行動に気を付けた方がいいぞ!」と一蹴。

 さらに数日後、今度は正木理事長も職場の朝礼で、私たちを暗に非難する。

 「最近、各組織の様々な問題に携わる中で、一つの共通する問題がある。それは、『自分たちが最も先生のことが分かっていると勘違いをし、池田先生はこう言っていると幹部を批判する点』にある。」と。

 公の場での批判。幹部批判ではない。真実を知りたいだけである。はやく誤解を解かねばならないと思った。

 対話をし、批判をする理由を聞かなければならない。題目をあげ抜き、理事長に会いにいく。

 すると理事長は、「全体には話すけど個別には話さない。」「ダメだ!ダメといったらダメ!」と話し、去っていく。


 どの最高幹部も対話を拒否する理由が分からない。話しすらまともにしてもらえない。しかし、最高幹部は公然と批判を繰り返す。職場も同僚も明らかに自分を避けていく。

 おかしい。これは絶対におかしい。

 職員規律委員会では「職員として問題なし」と結論されたはずだ。普段何気なく話せた人も、話すことが危険なのか、あからさまに避けていく。

 自分が自分に負けてしまいそうだった。通勤の途中、仕事の最中、題目しかなかった。


 師匠の言葉が甦ってきた。

 「何かあれば長谷川副理事長(現・理事長)に言いなさい。そうすれば私の所にくるから。ちゃんと調査します。でも嘘があったら厳しくするよ。そうじゃないと公平じゃないからね。」と。

 自らを懸け学会に全てを捧げる覚悟で、監査の問題、そして対話をしてもらえない最高幹部の姿を師匠に知って頂こうと決めた。


 平成21年12月14日、私たちは、長谷川副理事長を訪ねた。やはり自分は弱い。緊張して足が震えた。


 “持参した手紙を読んでもらいたい、読んで一度話を聞いて頂けないでしょうか”と切り出す。

 しかし、長谷川副理事長は、「先生を利用したら駄目だ」と。

 師匠の指示に反し、報告を拒否したのである。


 あってはならぬ!絶対にあってはならない!師の仰せは我が命をかけても守ることが師弟だ!師弟の創価において、これほどの重い罪はないと怒りに体が震えた。

 悔しさに涙が溢れてきた。絶対に諦めない!

 絶対に絶対に断じて諦めない!


 師匠に報告を届けるためには、一体どうすればいいのか、祈りに祈った。


 原田会長、正木理事長、青森副会長は職場の会合を使って私たちを非難し、誤解を解こうと、直接会って対話を懇願するも拒否。

 師匠が全職員に示された報告ルートである長谷川副理事長も報告を拒否。


 それでも師匠に報告を届けるためには、師匠と常に行動を共にされている側近の方にお願いするしかないと思った。

 私たちは池田名誉会長のご子息であり側近の宮城副会長を訪ねることを決意する。

 会ってくれるのか、話を聞いてくれるのかも全く分からなかった。ただ、自分には前に進む以外に方法はなかった。

 さらに誤解されようが、自分が今できることを懸命にやりきる、それ以外に自身の納得する正義の道はないと思えた。

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