「すべての勝利は、勇気ある挑戦によってこそ、打ち立てられる。」
(池田名誉会長)
川崎の同志5名(木本貴子さん、野口桃子さん、Hさん、Sさん、Kさん)が本部職員A氏に対し、精神的苦痛を受けたとして提起した民事裁判は、学会本部のあざとい“「宗教」を隠れ蓑に使った戦術”によって、第一審(横浜地裁)敗訴となった。
しかし、5人の同志は決して諦めない。
“ここで諦めたら、師との誓いを裏切ることになる!”――むしろ5人は不屈の精神を燃やしていたのである。
決意を新たにした5人は日々懸命に御本尊に祈り抜いた。
そして、決死の覚悟を決め、東京高裁に控訴状を出した。
すると、5人の真剣な題目に呼応するかの如く、なんと“本部職員A氏と学生部時代に同じ組織で闘った”という壮年Bさんが現れ、第一審の敗訴判決を覆すほどの録音証拠をいただくことになったのである。
「最後の最後まで闘え!絶対に諦めるな!との妙法のメッセージだと感じました!」
そう語る同志の瞳は、希望に満ち溢れていた。
実直な壮年Bさんは、男子部の時から成果主義、形式主義に陥った学会の組織活動に大きな不安を感じていた。それでもBさんは地元組織で懸命に活動に取り組んだ。
そして、先生が表舞台に姿を現さなくなってからその不安はさらに大きなものとなっていった。
Bさんの地元組織では、「折伏(部員増)」と「聖教新聞の啓蒙」の闘いで、無謀な目標の押し付けが横行していた。
「お守り御本尊の弘教の闘い」では、当初、青年部だけが対象のはずであったが、蓋を開ければ婦人部などの成果も取り入れ、競い合いをさせられることになった。たとえば、未入会の家族がいた場合、本人に内緒でお守り御本尊を授与し、別統監を起こして成果にするという考えられないやり方をしていたという。
また「新聞啓蒙」の闘いでは、方面幹部は全地区に対し、一律に世帯の150%の部数の目標を書類に記入させ提出させるといった強制的なやり方をした。
その重圧によって地区協議会や座談会などの会合では、地区幹部が参加者に新聞啓蒙の話ばかりするようになり、地区員さんは「数の押し付け」から歓喜を失っていった。
中には目標の数字を達成するために、夫に内緒で数十部もの聖教新聞の購読申し込みをした婦人部もいたという。
しかも、こうした新聞啓蒙の無謀な目標の押し付けは、実は方面幹部が本部に上げた“ウソの成果報告”を埋め合わせるためにおこなったものだったという。
Bさんは、こうした池田先生のおっしゃる理想の組織とはかけ離れた現場組織の実態に、失望することが多々あったという。
しかし、Bさんには、学生部時代に築いた師匠池田先生との清き原点があった。
“師匠との誓いを絶対に、絶対に裏切ってはならない!”――Bさんは師匠の弟子として、師匠がおっしゃる『誠実な対話』を常に心がけ、地元の幹部の方々と建設的な対話を重ねていかれたのである。
題目をあげ抜き、勇気を出して、Bさんは地元の分県幹部に話し合いを求める。
「新聞啓蒙の無謀な目標の押し付けは間違いであり、すぐさま改善してもらいたい」と。
愛する創価のために、目標の重圧に苦しむ同志の声を代弁する思いで、必死に訴え抜かれていった。
さらにBさんは、「お守り御本尊の弘教の闘い」の問題点について学会本部にも訴え出られたという。
しかし、結局まともな連絡もないまま何年も経ち、状況はまったく改善されずうやむやにされた。
こうした学会本部の不誠実な対応から、“現場の組織がおかしくなっているのは、創価学会の中枢である学会本部に原因があるのではないか”と感じるようになっていった。
そうした中、「元職員3名のブログ」を知り、私たちの著作『実名告発 創価学会』を読んで下さったのである。
Bさんは、本の中で学生部時代の友人である職員A氏の名前があったことに衝撃を受ける。
そして、一女子部員であった木本貴子さんたちを馬鹿にし続けるA氏の言動を読んで、“これは間違いなく新宿学生部の同じ部で共に戦ったAのことだ”と確信した。
実は職員A氏は、学生部時代から「人よりも自分が偉い」という驕りと野心を持っていたという。それでも創価学会本部の聖教新聞社で働くことになったことで、師匠から純粋な信仰を学び、人間革命していくことを、Bさんは信じ願われていた。
“本(実名告発)の内容だけを鵜呑みにするわけにはいかない。実際、本人に会って確かめよう。もし本の内容が事実ならばAと対話し、人間革命を信じてその非道を責めることが自分に出来る広宣流布の闘いではないか。”
そう考えたBさんは、事の真相を知るためにA氏と連絡を取り、十数年ぶりにA氏に会った。そしてBさんはその時のやり取りを録音していたのである。
川崎の同志5名はその録音を聞いて驚愕した。
A氏は、本部職員のC川崎総県長から、派遣の支部長を任命される際に“学会本部から問題視されていた元職員3名が住んでいる支部である”ことを説明された上で、「Aちゃん、支部長やってくれ」と言われたことを語っている。
そして、A氏は、なんと木本貴子さんや野口桃子さんたちに会う以前から、車で毎晩貴子さんたちの自宅を見に行き、「こいつらを絶対に除名にする」と決め「毎晩、車の中で(除名するために)題目あげて」いたという事実を語っているのである。
川崎の同志たちは目を真っ赤にして語った。
「我々の除名を祈っていた?会員の浄財で生きる本部職員が会員の除名を祈る?こんなことがあっていいのか!!」
「いったい誰のための創価学会なんだ!会員のための創価学会ではないのか!」
支部長である本部職員が、会員宅前で毎晩「除名」を祈るなど、もはや異常な姿である!
しかし、Bさんから提供されたこの録音によって、職員A氏が会員たちを不当に除名にするために暗躍していたことが白日のもとにさらされた。
そして、この証拠によって、A氏の裁判での主張の信用性は崩れ、今般6月5日、最高裁判所は、「A氏の発言は、社会通念上受忍すべき限度を超える侮辱行為であると認められる」との東京高裁判決を正式に確定した。
現役の本部職員が一婦人部員に対して、「ちゃんとした教育を受けてますか」「おつむが普通じゃない」などと暴言を吐いたことを、裁判所が「侮辱」と認定し、一部勝訴を勝ち取ることができたのである。
たとえ負けても絶対に諦めない!
この「不撓不屈の精神」が勝利の道を切り開くことを感じてならない!
さらに、この音声の中には、衝撃的なA氏の発言が録音されていた。
A氏は原田会長を指してこう語っているのである。
「もう、あのオヤジ(原田会長)は、もう、一度も許す気にはならない」
「一生涯許すことはない、あいつのもうだって、弱みも全部握っているんだから、はっきり言って」
「俺はもう、これ公開したら、あの人明日から生きれないっていう、ある写真も持っているんだよ、はっきり言うけど」
つまり、職員A氏は、原田会長の地位が揺らぐほどの“爆弾写真”を持っているというのである。
その真偽は分からない。しかし、いずれにしても、こうした明らかに『破和合僧の発言』を、職員の同僚や一般会員(Bさん)がいる場所で、公然と話していたことは事実である。
これ自体、誰が聞いてもまともな話ではない!
しかも、このBさんが録った録音証拠は、A氏との裁判で提出されている。つまり、これらA氏の狂った発言を学会本部や原田会長自身が知らないはずがないのである。
それにもかかわらず、職員A氏は未だに学会本部から処分もされず、聖教新聞社神奈川支局の副支局長として平然と働き、地元では副総区長として重用され続けているのである。
さらに、A氏はそもそも聖教新聞社編集局の幹部だった当時においても、“金銭横領疑惑の中心者の一人”とされる職員である。
会員の浄財を横領しても、裁判所で会員への侮辱が認定されても、まったく処分されず、A氏を重用し続ける学会本部。
いったい全体、学会本部はどうしてしまったのか。
私には、今の学会本部が保身と利害で動いているようにしか感じない。
今、正しき難を受けているのはいったい誰なのか。
それは、独善と保身の泥にまみれた学会本部ではない。互いに弱みを握り合う保身と堕落の原田執行部でもない。
ただただ師匠への誓願という一点で、「師匠の仰せと違うではないか!」と正しき怒りの声を上げ抜く同志お一人お一人である!
川崎の同志5名の決意は固い。
「この裁判でA氏が組織の指示で私たちの地域の支部長になり接触してきたことが分かった。そして、積極的に私たちの除名を望んでいたことを知った。
“職員を守り会員を切り捨てる”この構図が創価学会本部にある限り、闘いをやめるわけにはいかない!」
「今こそ、自分が立つ時だ!今こそ、本気になって立たねば、師との誓いは守れない!」と。
『難即前進』である! 『難即幸福』である! ゆえに、正義ゆえの迫害は、仏法者の誉れだ! 『賢聖は罵詈して試みるなるべし』(御書958頁) 迫害を乗り越えた分、自身の人間革命と創価の変革は進む ならば、正義のために闘いたい! 極悪と闘えば、極善となる! 正義の闘いを起こす時は まさに『今』である!
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