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執筆者の写真創価学会元職員3名

2 創価変革のために闘う同志への迫害(埼玉の壮年Aさん②)

更新日:2018年3月15日

 埼玉の壮年部Aさんに対する除名申請と除名審査は、やはり何度祈り考えても絶対におかしい!!

 “本部執行部を『師匠の指導と違う!』と批判したら除名。”

 “サイレントアピールで本部執行部を批判したら除名。” もはや完全に狂っている!

 いつから創価学会は、こんなにも冷たい世界になってしまったのか。

 “現本部執行部は師匠の仰せに違背している”と考え、勇気の声を上げた埼玉の壮年Aさんは、まったくもって“反逆者”などではない。

 いやむしろ、愛する創価学会のために、常に広宣流布の闘いの最前線に身を置き、尊き同志である学会員のために戦い続けてきた師匠の模範の弟子である。


 21歳で入会したAさんは、男子部時代は創価班として会員厳護に徹し抜き、師匠の仰せどおり「会員第一」を貫かれてきた。

 男子部卒業後は、最前線の地区で10年以上にわたり、若き大黒柱として地区部長を歴任。それも3つの地区での地区部長をしてこられた広宣流布の大功労者である。創価学会に尽くし抜き、ただただ地区員お一人お一人の幸福を願い、奔走してこられた。もっとも、その時は組織の打ち出しに対して、何の疑問もなかったという。

 ところが、2015年6月4日の衆議院憲法審査会で、3名の憲法学者が「集団的自衛権は憲法違反である。」と表明し、「外国軍隊の武力行使が一体化するおそれが極めて高い。」と発言した時、はじめて、「あれ?もしかして公明党はおかしいのでは?」と、疑問が頭をよぎる。

 Aさんは思った。

 “師匠は「武力による自衛の方向は、すでに行き詰ってきているといえましょう。」と、トインビー博士との対談の中で明確に武力の拡大を否定している。

 ならば、今の公明党は師匠に完全に違背しているではないか?!”と。

 しかも、公明党副代表である北側一雄議員が“武力による抑止力の必要性”を積極的に訴える姿を見て、身の毛がよだったという。

 まさに、この時から、当時地区部長だったAさんの“池田門下としての闘い”が始まったのである。


 Aさんは、支部長・本部長・圏長ら幹部に、「どの単位でも構わないので、安保法案についての政治学習会を開いて欲しい」と真剣に申し出た。

 しかし、圏長は「開催するつもりはありません」と冷たい返答。本部長は、「市議会議員が入っての会合を検討します」と言ったが、結局、会合が持たれることはなかった。

 Aさんは、首をかしげた。

 “日本全国でこれだけ関心が高まっており、多くの国民が危機感を感じている法案に対し、現場の学会員が納得できる説明と内部討議資料がないことはおかしいのではないか”

 “与党の一員である公明党を支持する者として、このまま何も知らない、判らないでは済まされない”

 長年にわたって、大切なご友人に公明支援をお願いしてきたからこそ抱く当然の責任感であった。

 やむなくAさんは、一般紙のデジタル版やSNSの情報などで、『安保法制の利点と問題点』を徹底的に調べていく。

 しかし、「安保法制」について調べれば調べるほど、憲法9条に違反する可能性が高く、「専守防衛(先制攻撃や自国領土外軍事活動を行わず、相手から攻撃を受けた時に初めて自衛力を行使すること。武力行使を禁じた日本国憲法に基づく、戦後日本の防衛戦略における根本姿勢。)」を貫いたとはとても言えないことが判っていく。

 事の重大さに、創価を愛するAさんの苦悩は深まるばかりであった。

 悩み抜かれた地区部長のAさんは一つの決断をする。そして、地区協議会で集まった地区の皆さんにこう語りかけたのである。

 「今回の安保法案は、正直私もよく判りません。しかし、憲法違反の可能性があると言われる法案です。

 とにかく皆さんで一緒に勉強しましょう!そして自分自身で考えましょう!」と。

 Aさんは毎日真剣に御本尊に祈った。

 “他の誰かではない。私が師匠の仰せ通りに生き抜くかどうかだ!”

 “池田門下の弟子として師匠の命である地区員さんを絶対に守るのだ!”

 それから地区の協議会や唱題会などAさんの主催する会合では、必ず15分程度、師匠の平和思想を学んだり、安保法制の学習を行なったりするようにしていったのである。

 懸命に学習会を重ねていくうちに、婦人部の方から、「私たちは毎日朝晩、勤行の最後に『世界の平和と一切衆生の幸福のために』と御祈念しているのに、この法案はなんかおかしいわよね」と言われるようになっていったという。

 確かな手ごたえを感じ、Aさんは嬉しかった。

 「地区の皆さんに池田先生の平和思想を知っていただきたい。また安保法制についても、賛成・反対双方の情報を知ったうえで、あくまでも自分の頭で考えて判断してほしい」

 どこまでも地区員さんのことを思うAさんの心からの願いであった。


 ところがある日、地元の本部長と副本部長が突然地区協議会にやって来る。

 そして会合が終了し地区員さんが帰った後、本部長がAさんにこう話したという。

「Aさん、今後、協議会や座談会で政治の話は一切しないでください。

 Aさんの話は地区部長としての話になるから、地区のみんなが誤解します。今だされている打ち出しについてしっかり協議して下さい。」

 Aさんがお願いしていた「本部単位」での勉強会や安保法制の説明会は一切行わないにもかかわらず、地区員のために懸命に努力を重ねてきた地区部長のAさんに圧力をかけるそのやり方に、さすがのAさんも疑問が増大していく。

 結局、それ以降は、地区での政治学習会を行なうことが出来なくなったという。

 さらに、副支部長でもあったAさんが支部長の代理で「県・支部長会」に参加する予定があり、その場には公明党の国会議員が参加して質疑応答が行なわれることになっていた。

 しかし、突然、本部長からAさんに連絡が入った。

「Aさんが参加しても、議員さんの説明に納得できなければ参加する意味はないですよね。

 それにAさんが質問すると迷惑がかかるから、会合には参加しないでほしい。」

 さすがのAさんもこの発言には動揺した。

 参加する前から“納得できない人”と決めつけられたのである。

 さらには、“Aさんが質問することは迷惑である”と公然と言われ、会合への参加を断られたのである。

 もはや、今の創価では学会本部や公明党の方針・運営に不都合な人間は、創価の世界から排除されてしまうのである。

 愛する創価の世界から排除されて平気な人間などいない。

 苦悩と不安のなか、Aさんは師匠を思い浮かべ必死に題目を上げた。

 すると、師匠はAさんの目を見つめ厳然とこう言われるのである。

『私たちは公明党を支援するために信仰しているのではない!』

『いかなる政党支持の人であろうと、いかなるイデオロギーをもつ人であろうと、この妙法の旗のもとには、全く、なんの差別もなく、平等である!』

 Aさんはひとり決意した。

 “自分は地区部長である前に、池田先生の弟子である!

  一人の池田門下として、疑問を曖昧なままにしておくことはできない!対話をするしかない!”と。

「対話をするしかない」―あまりに偉大な決意である。

 そしてAさんは、支部長や本部長に「今回の安保法案を肯定する池田先生のご指導を、ぜひ教えて下さい。」と、参議院中央公聴会での公述などを引用しながら必死に訴えていった。

 しかし、対話すらしてくれない。むろん、その答えが返ってくることはなかった。

 そうした中、2015年9月19日未明、ついに公明党は強行的に参議院特別委員会で「安保法案」を採決し、可決・成立させてしまったのである。

 Aさんは強く強く確信した。

「安保法制の善悪を研鑽と対話によって判断させるのではなく。言うことを聞けば良いとする学会本部。もはや自民の腰巾着となった公明党と学会本部は、創価三代会長の平和理念を踏みにじり、権力の魔性に喰い破られている!!」

 その頃、「創価学会元職員3名のブログ」を知ったAさんは、すぐに3人にメールを下さったのである。

その後、各地での座談会やサイレントアピールに参加し、全国の創価変革に闘う池田門下の同志と連帯し、師匠を胸に戦い抜かれていくのである。


(「3」へと続く。)


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