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執筆者の写真創価学会元職員3名

129「2・23学会本部前サイレントアピール」の報告(上)


(2020年2月23日学会本部前サイレントアピール)


 真冬の2月にもかかわらず暖かな陽気となった先般2月23日、私たちは創価変革へ立ち上がる同志と共に、学会本部の大誓堂前でサイレントアピールを行なった。

 実に、昨年の4月14日から10ヶ月ぶりのサイレントアピールである。

 全国各地からは、この時を待っていたかのように決意みなぎる同志が集い合う。

 ある方は、飛行機で西日本から駆け付けた。またある方は、信越方面から車で学会本部へ。さらには海外から来たメンバーもおられた。


“信濃町には先生がいらっしゃる。池田先生だったら、きっとおっしゃるはずだ!「たった一人でも正しいことを貫きなさい」「私と同じ思いで戦いなさい!」と。”

“今年は、創価学会創立90周年であり、師匠・池田先生の第三代会長就任60周年の佳節だ。

 弟子が決起し、民衆による創価変革の戦いを進めるのは今だ!

 池田先生の仰せ通りの創価学会に戻すんだ!”

 お一人お一人の姿は、まさに地涌の菩薩が陸続と立ち上がるような、荘厳な姿であった。

 皆が、師匠との三世の誓いを果たさんと、決意のこもった晴れやかな笑顔で、堂々と創価変革への思いを込めたプラカードを掲げた。


『本部執行部よ!創価の原点である三代の思想と精神に帰れ!』


『本部職員のAさんから「おつむが普通じゃない」「ちゃんとした教育を受けていますか」「だって馬鹿なんだもん」と、侮辱を受けたことが最高裁の判決で認められました。

 原田会長、手紙の返事を下さい。一度会って話を聞いてください。』


『私は現役学会員です。会員第一の創価学会に、対話の創価学会に、池田先生の仰せの通りの創価学会に戻したい!!』


 地位や肩書など関係ない。ただただ師匠のため、創価のために、この身を使っていただきたいとの庶民のサイレントアピールである。

 この不軽菩薩のごとき陣列は、必ずや池田先生に届いていると確信する!


 現在、世の中はかつてないほど混沌とし、巷では未曾有の新型コロナウィルスの問題も惹起している。

 創価学会も一切の会合を中止するという判断を下し、異例の自粛ムードに追いやられている。

 しかし、この新型コロナウィルスによる世間の混乱それ自体が、人間を分断させる魔の働きであることは間違いない。

 『仏法は体のごとし世間はかげのごとし体曲れば影ななめなり』(御書992頁)

 『如かず彼の万祈を修せんよりは此の一凶を禁ぜんには』(御書24頁・立正安国論)

 世界的な規模で人々を混乱に陥れている“一凶”、それは『体』である創価学会の歪みであり、創価三代の師匠の仰せに違背する原田執行部の師弟の歪みであると思えてならない!


 師匠が倒れられた2010年以降、原田執行部は創価学会を自分勝手に運営し続けている。

 拙速杜撰な教義変更。

 戦争容認の『安保法制』の推進。

 意見する会員の除名・排除。

 すべて原田執行部の悪行である!

 ゆえに一刻も早く、絶対善である創価の変革を断行しなければならない!

 今こそ正法を打ち立てる時だ!!

 正義の創価三代の信仰を取り戻す時だ!!

 今戦わなければ、いつ戦うのか!!


 かつて敗戦国だった日本を不幸のどん底から救った三代の師匠は、身をもって『永遠不滅の勝利の方程式』を教えてくださった。

「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」と。

 私たち一人ひとりは、信仰を伝えてくれた師匠の偉大さを感じながら、大恩ある創価学会のために、完全無事故・大勝利で1時間のサイレントアピールをやり切った。


 終了後、集い合った「ざっくばらんな懇談会」では、嬉々とした会話が弾ける。

 今回の懇談会は、サイレントアピールに初参加の方が多数いらっしゃった。

 「前々から参加したいと思っていたのですが、やっと参加できました!」と歓喜される男性。私たちの著作『実名告発 創価学会』を読んで、「いつか参加したいと思っていた」と語る壮年部員。

 また、サイレントアピールに参加すること自体、複雑な思いであり、地元の組織の仲間たちのことを思うと葛藤があったという男性は、「悩んだ末に思い切って来て良かった」と笑顔で話されていた。

 その中のお一人が、過去に公明党の政策に反対して組織から潰されてしまい、長期間、活動から離れているという状況を話される。

 参加者からは、「組織のおかしさを感じて、こんな学会であればもう辞めてしまおうとか考えなかったのですか?」との質問があがる。

 しかしその男性は、きっぱり言う。

 「それでも創価学会以外に正しい信仰を貫いている団体はないじゃないですか。おかしいのは学会本部であって、本部が変われば創価もきっと変わると思っています。」 と。

 まるで、ご自身の決意を含めるように力強く答えられたのである。

 皆、師匠の作られた創価学会を心から愛しているのだ!

 ゆえに、今の学会本部、なかんずく原田執行部のやり方が、師匠の仰せとはあまりにかけ離れていることに悩み、憂いているのだ!

 サイレントアピールに勇気をふり絞って集われた方々は、やむに已まれぬ思いで立ち上がった不二の弟子である!


 参加者お一人お一人の葛藤、逡巡、そして覚悟がひしひしと伝わってくる。同時に、師匠が未来のために植えてくださった種が、今こそ芽を出しているように感じて、胸が熱くなった。

 次第に、何でも語り合える対話は熱気を帯びていく。

 あるご婦人は、昨今問題になっている、大御本尊についての悩みを打ち明けられた。

 「大御本尊の問題について、ネットを見ると色々な考え方があります。

 どの御本尊が本門戒壇の大御本尊なのか、どれが本物でどれが偽物なのかなど、一般の会員にとってみれば難しい議論をしているものもあります。

 私も悩んで悩んで、何度も御書を読みました。

 御書には、大聖人は弘安二年の御本尊が出世の本懐だと言われています。

 そして、池田先生は、弘安二年の大御本尊は永遠であるとおっしゃっています。しかも、そうおっしゃったのは、宗門問題の真っただ中でした。

 だったら、その師匠の言葉を信じれば良いのではないでしょうか!

 師匠・池田先生が、“大御本尊は永遠に変わらない”と仰ったならば、それで良いのではないでしょうか!」

 会場に賛同の拍手が湧き起こる。

 「それをなぜ、本物だ、偽物だとかの議論をするのでしょう!?

 学会本部は、謗法の地にあるから大御本尊は認めないと言っている。でも、謗法の地にあろうがどこにあろうが、大御本尊は大御本尊ではないでしょうか!

 なぜ、師匠が仰られたことを護ろうとしないのか、私には分かりません!

 師弟を離れて仏法はありません!」

 一婦人の大確信が、その場にいる参加者全員の心に響き、歓喜あふれる語らいの場となった。

 個々の人間関係が希薄になっている現代だからこそ、膝詰めの対話、納得の対話が絶対に必要である。

 最後に、初参加の男性は言った。

「今日は来て良かったです。今まで創価学会の色んな会合に出てきて、こんなに楽しいと思ったことはありません。これから、共に頑張ります!」

 一人立つ爽やかな決意で、懇談会は幕を閉じた。


 創価の絶対勝利の信心、師弟不二の精神は、幹部や学者が継ぐのではない。

 名もなき庶民、ただただ、師匠の仰せを愚直に守ろうとする、健気なる庶民が広宣流布のバトンを引き継いでいくのである!

 この日を機に、真の弟子が陸続と立ち上がっていくのである。

(下に続く)

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