先日、ある壮年の学会員の方と、しばし懇談をさせていただく機会がありました。
もう何十年も創価学会の信心を貫き、自宅を地区の拠点として提供され、折伏弘教、家庭訪問と、愚直に闘われてきた。偉大な民衆王者であるその壮年のもとには、今も、厚き人望を慕ってかつての地区員さんから連絡が来るという。
壮年は、ずっと公明党に期待をし、献身的に支援をし続けてきた。
しかし、ここ数年の公明党は変わってしまったと、目に涙を浮かべて話された。
「私はこれまで、何十年も公明党を信じてきました。
たとえ多少、納得がいかないことがあっても、“池田先生の理想を実現しようとする公明党のはず”との一点で、支援してきたんです。
でも、ここ数年の公明党はなんなんですか?
特定秘密保護法、安保法制、共謀罪法・・・極めつけは、戸田先生と池田先生が命を懸けられた“核廃絶を実現できる『核兵器禁止条約』”がついに結実できるという時に、日本はなんと拒否に回ったじゃないですか。
公明党は、政権与党にいるのに一体、何をやっているのでしょうか?!
池田先生が唱える平和理念から言えば、本来、日本が率先して、核兵器禁止条約をリードしていくのは当然ではないのでしょうか?
公明党は与党にいることが仇になっているように思うのです。
権力の魔性と闘えなくなるぐらいなら、与党から抜けるべきじゃないんでしょうか?
先日、組織に『今回、公明党は支援しない』と宣言しました。
本当に悔しい!」
こう語り目には涙が浮かんでいた。
2017年、日本が反対に回った「核兵器禁止条約」は、世界122か国・地域の賛成多数で、国連で採択された。核兵器の保有から使用、威嚇に至るまで、一切の例外を認めずに禁止した誠に意義深き画期的な条約であった。
しかし、その賛成国の中に日本の姿はなかった。
これまで公明党は、
「公明党は、核兵器の使用はいかなる理由があっても許されぬ『絶対悪』との思想に基づき、断固たる決意で核兵器廃絶を推進してまいりました。」
「核兵器禁止条約の2020年締結などをめざし」(2014年8月15日付公明新聞)などと、声高に宣言もしていた。
しかし、公明党が政権与党にいるにもかかわらず、日本はなんと反対側に回ったのである。
これには多くの学会員の方々が、疑問と落胆そして憤りを感じられたに違いない。
本来、公明党がすべきことは、たとえ政権を離脱することがあっても「断固たる」覚悟をもって、核兵器禁止条約を批准していくための積極的な行動を起こすことだ。
政権与党の座にしがみつくために、信念を曲げ、自民党の腰巾着に成り下がる公明党ならば、存在する意義がない。
しかし、公明党以上に問題だと思うのは、平和の理念を裏切る公明党に対して、まったく意見・批判をしない支援団体の創価学会本部である。
2017年の「核兵器禁止条約」採択から遡ること60年。
創価学会第2代会長の戸田先生は、神奈川の三ツ沢競技場で創価学会の平和運動の原点である『原水爆禁止宣言』を獅子吼なされた。
「核あるいは原子爆弾の実験禁止運動が、今世界に起こっているが、私はその奥に隠されているところの爪をもぎ取りたいと思う。それは、もし原水爆を、いずこの国であろうと、それが勝っても負けても、それを使用したものは、ことごとく死刑にすべきであるということを主張するものであります。
なぜかならば、われわれ世界の民衆は、生存の権利をもっております。その権利を脅かすものは、これ魔物であり、サタンであり、怪物であります。それをこの人間社会、たとえ一国が原子爆弾を使って勝ったとしても、勝者でも、それを使用したものは、ことごとく死刑にされねばならんということを、私は主張するものであります」と。
そして池田先生は、この『師の遺訓』を具現化するために、世界各国の識者との対話を重ねられ、核廃絶の署名を国連に提出するなど、その実現に命を懸けて行動してこられた。
1983年以降は毎年、「SGIの日」記念提言を書かれ、世界に向けて「不戦」「軍縮」「核廃絶」を訴え、世界平和を実現すべく全力で闘いを進めていかれたのである。
1996年の「SGIの日」記念提言ではこう明言されている。
「私の基本的立場は明確であります。
膨大な人間を瞬時に殺すことにしか役立たない核兵器は“絶対悪”であり、その使用は人類の名において断罪されねばならない。それはどんな理由によっても正当化されるものではなく、核兵器は廃絶されねばならない、というものであります。
これはまた戸田先生の遺志でもあり、そのためには最終的には、核兵器の開発、生産、保有、配備等の一切を禁止する『核兵器完全禁止条約』が必要となってくるでありましょう」と。
このように、池田先生は明確に、核兵器を根絶する『核兵器完全禁止条約』の必要性を訴えられているのである。
しかし、学会本部は、今なお、日本政府および公明党に対し、「核兵器禁止条約を批准すべきである」といった声明を出そうとする気配すらない。
結局、原田執行部は師弟を見失い、師の言葉を軽んじているのである!
保身と臆病の魔に食い破られ、自公政権には及び腰の姿勢。師匠の御構想の実現など、まるで考えていない!
にもかかわらず、公明議員を当選させることを第一義に据え、健気な学会員を利用し、公明支援にこき使うのである。
そして、公明党の支援に功徳があると力説するのだ。
私は叫びたい!
原田執行部よ!核兵器禁止条約の批准のために闘え!
核兵器禁止条約の批准のために、公明党に政権与党を離脱する覚悟をもって闘わせよ!
これ以上、師匠のご構想を裏切る公明党を、学会員に支援させるな!と。
創価学会の主役は、絶対に、絶対に民衆である! 師匠が愛された“庶民の王者”たる学会員を、選挙支援の駒として扱うなど断じてあってはならない! 私たちは、なんとしても創価学会を変革していくとの決意のもと、今般3月31日(日)、関西は大阪の地にて、「創価変革のための民衆座談会」を行なうことを決定しました! 今から40年前、最高幹部はことごとく師匠池田先生を裏切った。 そして、宗門の衣の権威に屈服した最高幹部らは、「先生と呼ぶな!」との坊主の命令に従った。 しかし、師弟不二の魂みなぎる関西の同志は、「ワテらのセンセ!!」と断固として叫び抜かれた。 あれから40年。 他の誰でもない、いよいよ己が立つ時が来たと思えてならない。 さあ池田先生一筋の温かな関西の同志の皆さん! 共に、師匠を胸にざっくばらんに何でも語り合う、笑いと希望溢れる座談会を開催しましょう! 互いに尊敬し学び合う、「これぞ創価学会の座談会!」という心温まる座談会を、皆で創っていこうではありませんか!
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