まず始めに、この度の西日本各地における豪雨で被災に遭われた方々に謹んでお見舞いを申し上げます。被災に遭われた方々の一刻も早い救援と被災地の復旧がなされますことを心よりお祈り申し上げます。
先般7月1日(日)、梅雨をはねのけ大晴天の空のもと、創価学会の変革を願う同志が全国各地、また世界から、東京・信濃町の学会本部(広宣流布大誓堂)前に集結した。
原田現執行部に、「埼玉の篠澤協司さんの除名撤回」を求めてサイレントアピールを行なうためである。
その裏では同時刻の13時半から篠澤協司さんに対して、埼玉文化会館で創価学会監正審査会の事情聴取が行われていた。
この日、篠澤さんの除名に対し、“なんとしても抗議する!”との決意の同志が、遠くはアメリカ、九州をはじめ、全世界から集い合ったのである。
九州から決死の覚悟で集った同志は熱く語られる。
「除名処分を受けた篠澤さんのお気持ちを察し、このような不当な処分を下す執行部には納得できません!!
今の政治を現実的に見ても、亡国寸前のこの国を救う為には公明党とその司令塔である学会本部の執行部を糺すしかありません!
私は池田先生が望まれる創価学会に復興したいです!!」
そして今回サイレントアピールには、初参加の方も多くいらっしゃった。
あるご婦人は、“サイレントアピールに参加したら本部から処分されるかもしれない”との不安がよぎった。
しかしもう一方で、“もしここで行動に移さなければ自分は卑怯者ではないか”との内なる声が聞こえたという。
そうした人知れぬ葛藤を乗り越え、学会からの処分・排除という恐怖に打ち勝ちながら、集ってこられた方ばかりであった。
同志の顔は緊張の中にも笑顔があった。己の命は正しい行動を起こした自分を知っているのである。
決死の覚悟の同志が大誓堂前の公道に移動する。
すると、なんとその場が30名を超える男子職員と日光警備に占領されていたのである。
もちろんそこは、公共のスペースである。にもかかわらず、男子職員たちは「創価学会本部へようこそ!」などの横断幕を広げて、大誓堂前の公道を「コの字」に取り囲んでいたのである。
同志がサイレントで立つスペースがまったく見当たらない。
小平が男子職員に話しかける。
「今日は私たち、ここでサイレントアピールをやるつもりで来てます。ここは公道じゃないですか?こちらの横断幕の方、一歩前に出てもらえないでしょうか?私たちもこの場所でサイレントアピールをしたいので。」
しかし男子職員は、「我々が先にさせて頂いているので。大誓堂への導線の確保という事でさせて頂いているので。」と言って場所を譲ろうとしない。
大誓堂で行われる勤行会の“歓迎”だというのである。
しかし、たとえ先に場所を取っていたとしても、公道のすべてを占領することは誰が見てもやりすぎの行動であることは間違いない。
私たちは男子職員と交渉を続けた。
すると、今度は創価班の全国書記長が近寄ってきて、突然、「参加者の邪魔になっています!!」と大声で叫び始めた。
さらに大誓堂勤行会に参加するために来られた学会員に向かって、「ご迷惑をおかけしてすみません!」と言って、頭を下げ始めたのである。
まるでサイレントアピールをする私たちが通行者に迷惑をかけている悪者であるかのように振舞う“パフォーマンス”であった。
そしてそれ以降、他の男子職員たちも、「ご迷惑をおかけして申し訳ございません!」「不快な思いをさせて申し訳ありません!」と、繰り返し大声で叫び始めたのである。
本当におかしい!
誰がどう見ても、公道(公共スペース)を全面的に占拠して通行人に迷惑をかけているのは青年職員たちの方である!
もちろん私たちは青年職員と言い争うためにはるばる学会本部に来たわけではない。「篠澤さんの除名撤回」を訴えるサイレントアピールをやりに来たのである。
あたりを見回すと、金剛堂の手前の歩道スペースが空いていた。
同志はすぐに金剛堂の前に移動し、横断幕を広げる。
『学会のために声を上げた篠澤さんの除名撤回!』
とのスローガンが書かれた「横断幕」と「プラカード」を高らかに掲げていった。
池田先生は明確に言われている。
「『下』から『上』を変えていくのだ!」
「永遠不滅の創価学会をつくりあげていこう!」と。
ゆえに、“不当に除名処分となった同志である篠澤さんの除名撤回のため”そして“師匠の創価を取り戻すため”のサイレントアピールは、師が願われる、民衆による偉大な『宗教革命』であると確信している。
同志たちは通行人に配慮し、歩道の端の空いているスペースに移動して、サイレントアピールを行ない続けた。 ところが、なんと青年職員たちは同志たちに近づいてくるのである。 そして、横断幕を掲げる同志の前に立ち並び、「ご迷惑をおかけしておりまーす。創価新報の人たちでーす!不快な思いをさせてしまい、本当に申し訳ありませーん!」と叫び続けるのである。 『創価新報の人たち』――すごい言葉である。「創価新報」で誹謗されているような『反逆者』だという意味だろう。 百歩譲って私たち元職員3人は創価新報で中傷されているが、他の同志の方々は全く関係ないはずである。 全員、れっきとした創価学会員か、不当に除名をされた方々である。 しかし、学会本部にとっては、そんなことは関係ないのだろう。サイレントアピールの参加者は、彼らにしてみれば、全員「反逆者」なのであろう。 “『反逆者』ならば、手段を選ばず攻撃”――まさに『独善』そのものである。これが、今の師弟を見失っている学会本部の本質である。 今の学会本部に足りないものは、誠実に学会員の声に耳を傾ける謙虚さ、誠実さではないだろうか。
一般通行人に『迷惑』をかけ、『不快』な思いをさせていたのは、誰がどう見ても男子職員たちである。
それは、日曜日の昼間にスーツの男子職員たちが30名以上も着任している態様から見ても、その物々しさは伝わってくるものである。
しかし、真剣な同志の皆様は“不軽菩薩の如く”場所を移動しながら、不撓不屈の精神で、横断幕を掲げていったのである。
ある同志のご婦人は一日かけて全長4mにもわたる渾身の横断幕(スローガン)を作成され、持参された。
そこには、こう書かれていた。
『埼玉県さいたま市の創価学会埼玉文化会館で、
本日篠澤協司さんの除名の査問が行われています。
査問の内容の全面公開を請求します。
篠澤さんが除名になる理由が見当たりません。除名に抗議します。』
“なんとしても同志である篠澤さんの無実を証明する!”との熱き思いのこもった力作である。 しかし、横断幕を掲げると、またもやすぐに男子職員たちがどこからともなく集結する。彼らはその横断幕を背にして歩道のど真ん中に等間隔に立ち並び“人の壁”を作った。学会本部に来館した学会員に横断幕が見えないように、男子職員は自らを使って立ちはだかったのである。 なんと姑息な対応か! なんと冷酷・無慈悲な対応なのか! これが原田会長の正義だというのか! 創価を愛し、同志を愛し、平和を愛する、一学会員の声、一ご婦人の声をまったく聴こうともしない。そして、青年を使い、力ずくで抑えつけようとする。 原田会長よ! もう、いい加減に学会本部の建物中から出てきて、一度でも私たちと話し合いをすべきではないか!
サイレントアピールの時間も残りわずかとなった頃、一人の学会員のご婦人が横断幕を掲げる野口に話しかけてきた。
「今日はどういうことをやってるの?」
野口は、今回のサイレントアピールが不当に除名された埼玉の篠澤協司さんの除名撤回を求めて抗議していることを話す。
するとご婦人は、「学会本部がどうも変だと感じてきたけど、やっぱりなんかおかしくなっているのね」と話される。
このご婦人も、組織の中で自分の意見を言ったことがあり、“反逆者”呼ばわりされたことがあったというのだ。
ご婦人は悲しげな表情で話される。
「みんなが仲良くすることを私も望んでいるので、私さえ会合に行かなければみんなが楽しく出来ると思って。。。」
それっきり、組織には出なくなっていったのだという。
真面目であればあるほど居場所がなくなっていく今の組織。しかし、そんな組織は、本来の師匠の築かれた温かな創価学会の組織ではないのだ!
しかし、ご婦人は「三代会長の精神は正しい」と語られた。
そして、真剣な眼差しで「池田先生だけは自分の中にあると思っているの。」と言葉少なく伝えてくださったのである。
野口は胸に熱いものが込み上げ、
「組織の中で“おかしいことをおかしい”と意見したら、『反逆者』だなんてひどい言葉を言われたんですね。
でも、それは先生の創価を守るために声を上げられたんですよね。
あまりに偉大な創価の母です。
自分の中に先生が無かったら、絶対に出来ることではないと僕は思います。
今日ここに集われた同志も“池田先生の創価を守りたい”と集われた方々なんです。絶対に創価を取り返すまで諦めませんから!」とお伝えさせて頂いた。
ご婦人は目に涙を浮かべながら、
「そうよね!
こうやって立派に声を上げる人たちがいるなんて、今日は本当に感動しました。すごい勇気です!
あなたたちは正しいと思う!頑張ってね!
私も『池田先生』だけは絶対に見失わないからね!」と歓喜の笑顔を見せてくださった。
今、創価学会の現場組織で苦しまれる学会員がたくさんいらっしゃることを、御本尊がご婦人の姿を通して見せてくださったように感じてならない。
村八分に遭われながらも、自分と御本尊、自分と師匠との一点で創価の発展を祈られる。そうした方々にとって、全国・世界から馳せ参じられ、サイレントアピールに立って迫害を受けられる同志の存在は、まさに、友の心に希望の火を灯す『希望の火だね』であることを確信させていただいた。
今の創価を憂える同志を代表し、迫害に遭う篠澤さんを守るために立ち上がった偉大な同志によるサイレントアピールは大勝利で終わった。
学会本部の警戒(動揺)は尋常ではなかった。
しかし、それだけサイレントアピールが原田執行部に確実に効いている証拠であった。
さらにさらにサイレントアピールをやり続けたい!
そして、民衆の大潮流を巻き起こし、学会本部を変えていきたい!!
師を胸に闘う「地涌の菩薩」に後退はない!
断じて、篠澤協司さんの除名を撤回させ、師匠の温かな創価学会を取り戻すまで、私は断じてサイレントアピールに立ち続ける!
何度も、何度も、立ち続け、断固、学会本部を変革する覚悟である!
(※リンクの「■【最新動画】7・1学会本部前サイレントアピール(湯本雅典氏)」から、当日撮影された動画をご覧いただけます。)
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