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執筆者の写真創価学会元職員3名

89「2・26 学会本部前サイレントアピール」のご報告

更新日:2018年3月15日


 今、原田会長を中心とする本部執行部は、「創価の永遠の原点」である「三代の師匠の思想と精神」から完全に逸脱してきている。

 師匠が倒れられた2010年6月以降、原田執行部はタガが外れたように暴走し始め、2014年7月には集団的自衛権行使容認の閣議決定を容認する声明を出し、同年11月には弘安2年の大御本尊を受持の対象から外すといった拙速・杜撰な教義変更をおこなった。これまで三代が貫かれた教義と矛盾する暴挙である。

 さらに2017年には、『新・人間革命』制作チームに「新・人間革命(大山の章)」を作成させ、その中で当時の本部最高幹部たちが全員師匠池田先生を裏切った『昭和54年の池田第3代会長辞任の真実』を隠蔽している。

 「伸一の心は、既に世界に向かって、力強く飛び立っていた」「山本伸一には、以前から考えてきたことがあった。それは、会長の交代であった。」などと書いて、まるで“師匠が積極的に第3代会長を辞任した”かのように作出。創価の真実の歴史を歪め、塗り替えたのである。

 師匠が「なんとふがいない幹部たちよ。私を引退させておいて、自分の責任まで忘れ去っている臆病な姿に、私は怒りを覚えた」(随筆「桜の城」230頁)と書き残された真実と全くかけ離れている。

 もはや、完全なる『師敵対の所業』ではなかろうか。

 そればかりか、2017年11月には、『創価学会 会憲』なるものを制定し、日本の原田会長に世界SGIのリーダーの人事任命権を持たせ、原田会長を中心とする強権的・独裁的な組織を構築し始めた。

 さらには、こうした変節に対し真っ向から「おかしい」と勇敢な声を上げる学会員をことごとく排除していっている。


 そして今回、原田執行部の悪行に対し、真っ向から「おかしい」と勇敢な声を上げた埼玉県の壮年Aさんが、まともに話を聞かれぬまま『除名処分』されようとしているのである。

 断じて、断じて、許せぬ!

 “原田会長を中心とする本部執行部を『極悪』と言って批判したら除名。”

 “学会本部前のサイレントアピールで原田会長を中心とする本部執行部に声を上げたら除名”

 何度聞いても、まったくもって理由にならない理由である。

 そもそも、原田執行部は、なぜ、Aさんと対話(話し合い)で解決しようとしないのか?

 なぜ、「除名処分」の審査などして、脅すのか?

 『“対話の創価”にあるまじき、“一方的な問答無用の排除”』に心の底から怒りが込み上げる。

 この一点を取ってしても、原田執行部の狂いは明らかではなかろうか。

 つまるところ、原田執行部は自らへの批判を逃れたいために、また会員を抑えつけたいがために、声を上げる会員を『見せしめ的』に処分するという卑劣なやり方に出ているのだろう。

 絶対に、おかしい!!

 もはや、原田体制による「会員弾圧」、「言論統制」が始まったと言っても過言ではない状況である!

 何としても、何としても、Aさんへの狂った除名を止めねばならぬ!!


 私たちは真剣に祈った。

 祈れば祈るほど、命の底から激しい怒りが込み上げてくる!

 本部職員たちは一体全体、何をやっているのだ!!

 師匠は、全職員に厳命されたではないか!

 「恩師に尽くし、広布に尽くし抜く、不惜身命の戦いこそ、初代の牧口先生から、第2代の戸田先生へ、そして第3代の私へと受け継がれた、本当の学会精神である。

 この三代の師弟の魂が根本である。

 もしも将来、原理原則を踏み外すような幹部が現れたならば、断じて許してはいけない。

 異体同心の革命児の弟子たちが、猛然と戦い抜いて、三代の正しい軌道へと戻していくのだ。

 幹部が役職を笠に着て、威張る。大変なことは人にやらせて、自分は楽をする。そんな権威主義の学会になってしまったら、大変だ。一生懸命に戦ってくださる学会員に申し訳がない。

 たとえ、会長であっても、特別な存在ではないのだ。」(2006・11・22の職員全体会議)と。

 この時、会場にいた全職員は「はい!」と大きな声で返事をしたのである。

 ならば、なぜ今、原田執行部に声を上げないのか!

 三代に違背する原田執行部に、なぜ、臆すのか!


 御本尊の前に座り、私は深く決意した。

 サイレントに立った正義のAさんを絶対に除名処分にはさせない!!

 ひとたび本部職員になった我が使命は、元上司・元同僚である本部職員たちに、命懸けで『創価三代の師匠の正義』を訴えることである!

 そして、2月26日の月曜日の朝に学会本部前でサイレントアピールを行ない、断固としてAさんへの除名申請を阻止するのだ!

 何度でも!何度でも!やり抜くのみである!

 すると野口の妻である桃子さんが、すぐに熱き思いを伝えてくださった。

「埼玉のAさんに対する除名申請は絶対に許せない!

 私も一緒に立たせてもらうから!」

 さらに、滝川の母である光子さんも、真水の如き純粋な思いを伝えてくださった。

「『執行部を批判した』との理由での除名申請は絶対におかしいわよ!

 しかも、これは私に対するやり方とまったく同じよ!

 今が大事よ。私も立つわよ!」

 ガンの再再発と命懸けで向き合い、愛する創価のために闘われ続ける母の決意は深かった。

 去年12月、光子さんは本部職員である総区総合長のB氏、総区長のC氏ら3人から約1時間、よってたかって査問された。

 本部職員のB総区長は言った。

 「サイレントアピールは、除名者に同調した行動だ!」と。

 “除名”をちらつかせたこの脅しに、光子さんは堂々と反論したのである。

 「先生の精神がみなぎる、本当の本来の学会に戻ってほしい。

  元の先生の思いの通りの学会に戻ってほしい。

  ただ、それだけなんです!

  私も、サイレントに立つ人たちも反逆者じゃないですよ!」と。

 今回3人と一緒にサイレントに立てば、更なる迫害を受けることは火を見るよりも明らかであった。

 しかし、偉大な弟子の決意に対し、私たちがお断わりする理由は何もない。

 5人は、“断じて埼玉のAさんへの除名申請を撤回させる”と決意し、真剣に祈った。


 迎えた2月26日(月)朝7時半、私たちは信濃町に到着した。吐く息は白い。

 “一人でも多くの本部職員に横断幕を見てもらおう。”

 今回は、慶応病院前の外苑東通りを使って通勤する本部職員にも見えるように、JR信濃町駅の駅前に立った。

 どこからともなく日光警備が現れる。どこかで見た顔である。なんと私たちの地元・川崎市出身の日光警備であった。

 彼は「何時までやるつもりですか?」と聞いてきた。

 私たちは、爽やかに「何時までやりましょうかね!」と、笑顔であいさつを交わし、“不軽菩薩の如く”堂々と横断幕を掲げたのである。


「学会のために声を上げた

      埼玉のAさんを除名するな!」


「<職員全体会議での池田名誉会長の御指導>

  下から上へ、厳しく叫べ!

      沈黙してはいけない

         臆病であってはいけない」


 2つのスローガンが、鮮やかに輝いていた。

 すると、その日光警備は、多くの通行人が行き交う駅前にもかかわらず、なんと手に持っていたビデオカメラで堂々と私たちを撮影し始めた。


 周りを見渡すと、駅構内の柱の陰にも日光警備が3人、横断幕を掲げる私たちの後方にも1人、私たちを撮影している。

 極めつけは、駅前の路上に駐車した黒塗りのセダンの後部座席からスモークの窓越しにこちらを撮影している様子がくっきりと見えた。

 正直、あきれた。

 なぜこんなにも多くの人を動員して私たちを監視する必要があるのだろうか?

 本部執行部の臆病・不信は尋常ではない。

 私たちはただスローガンを掲げ、駅前に立っているだけなのである。

 いったい何を恐れているのか!

 出てきて、対話をしようではないか!


 サイレントを開始してしばらくすると、一人のご婦人が滝川に声をかけてくる。

 「これは何をやっているんですか?」

 滝川が丁寧に答える。

 「今、埼玉の壮年部の方が、除名の審査をされているので、それを何とか止めたいと思ってやっています。」

 その瞬間、川崎出身の日光警備が滝川とご婦人に接近し、なんとビデオカメラをあからさまに近づけ、会話を盗聴・盗撮しようとしてきたのである。

 すかさず小平が、「撮らないでもらっていいですか!」と伝える。

 日光警備、「あ、だめ? いやトラブルが起きないようにね。」と話す。

 小平、「トラブルではないですよ。会話してるだけじゃないですか。ご本人の許可なく撮るのはおかしいですよ!」と冷静に指摘する。

 日光警備は後ずさりしていった。明らかに警備の範囲を超えた、個人のプライバシーを侵害する行為に怒りを覚えた。


 駅構内から出勤するたくさんの埼玉の最高幹部や職員たちが通り過ぎていく。

 “Aさんの除名審査を撤回せよ!”必死に胸中で祈った。

 顔見知りの職員が通れば、「おはようございます」と挨拶した。

 ところが、知り合いの職員は、皆顔をこわばらせ、目線をそむけて足早に通り過ぎていく。

 「やめておけ」と手で私たちを退けようとするジェスチャーをしてくる職員や、野口に近づいて、小声で「やめろやめろ」とぶつぶつ言って通り過ぎる職員もいた。

 しばらくすると、昨年、滝川光子さんを査問した総区総合長のB氏がマスク姿で歩いてくる。

 サイレントに立つ光子さんの存在に気づいたB氏は、とっさに目を伏せ、私たちと一切目を合わせず足早に過ぎていく。

 滝川が、「Bさん、おはようございます!」と爽やかに挨拶した。

 そして光子さんも、「Bさん、おはようございます!」と挨拶した。

 しかし、B氏は一切無視である。

 続いて、なんとB氏と一緒に光子さんを査問した総区長のC氏が歩いてきたのである。

 C氏は早々と横断幕に気づき、光子さんや桃子さんの姿に、目を見開いて驚いていた。

 そして、二人を威嚇するような目つきで睨みつけながら向かってくる。

 光子さんと桃子さんは笑顔で、「Cさん、おはようございます!」と爽やかに挨拶する。

 その瞬間、C氏は顔を真っ赤にして、そそくさと通過していったのである。

 光子さんと桃子さんは、今もなお本部職員のB氏とC氏から不当な偏見と非難を受け続け、いじめられ続けている。

 しかし今回、己と闘い続ける中で、『下から上へ、厳しく叫べ! 沈黙してはいけない 臆病であってはいけない』との師匠の厳命を師匠に代わり、会員をいじめるB氏とC氏に厳然と伝えたのである!

 あまりに偉大な光子さんと桃子さんの戦いに、感動で体が震えた。


 あっという間に9時となった。

 私たちが横断幕をたたむと、川崎出身の日光警備が近づいてくる。

 そして、「終わりましたか?」「これで最後にしてください」と言ってきた。

 私たちは、「本部が変わるまでやり続けます!」「絶対にあきらめません!」と誠実に伝える。

 Aさんの除名など、まるで人ごとの冷たいその感覚に、今の学会本部の官僚主義・組織主義の実態を痛切に感じてならない。

 今、目の前で正義の同志が無残にも反逆者扱いされ、除名されようとしているのだ!

 本部職員や外郭職員が守るべきは、師を胸に闘う、同志である学会員ではないのか!

 忘恩の原田執行部を守り、反対に、必死に声を上げる会員を排除する本部には、もはや師匠の精神は存在しない!

 私たちは何度でも、同志Aさんの不当な除名処分を食い止めるために、サイレントに立ち続ける!

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